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聞き上手 |
私はいままでみなさんに「聞き上手になりましょう」とさんざん言っていますが,そういう私自身ができていなかったことに気付きました. 私は仕事柄,若い学生さんから恋愛や進路等の相談を受けることが多いのですが,すっきりするために私のところへ相談に来ているのに,気が付いたら私が自分自身の体験談を一方的にしゃべっているだけなのです. 一方,相談にきた人は,「はい」「そうですね」くらいしかしゃべりません. 人は自分の口でしゃべることによってストレスを解消できます.それを目的に私のところへ来ているのに,これでは私一人がストレス解消していることになります.おかげで私はとってもすっきりしますが,これでは相手はぜんぜんでしょうね. 逆に相手が聞いて欲しくないことまで聞いてしまうこともあります.その人の境界線を察知してあげなくてはなりません. それに相手が(妙な)プライドを持っている人であれば,それを崩さないように気をつけなければなりませんね.特に男性においては... まずは相手の感情をくみ取って上げる必要があります.このことによって悩みの半分くらいはなくなります.相手は寂しいのか,悲しいのか,怒っているのか,喜んでいるのか...こちらはわかっているようでわかっていないのかも知れません. 相談に来た人がいまどんな感情を持っているのかを察知してあげるんですね. それから相手が安心できる関係を作ります.それにはまず,相手を尊重し,暖かいことばを持って接する.次に,相手の立場になって理解する.最後にいつも純粋で誠実な気持ちで接する. これによって相手が安心できる関係の中で心を開いてくれると思います. ほんの5分くらいの立ち話でも相手の感情をくみ取ることはできると思います.まずは,学校とか職場の中でのちょっとした立ち話から始めてはいかがでしょうか. 感情をくみ取ってあげて,暖かいことばをかけてあげる. それだけでも相手は随分と救われますし,こちらに心を開いてくれると思います. 戻る/次の項目へ |
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