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決めつけ

 「オレはどうせモテないから」と自らをそう決めつける人は少なくありません.

 背が低い,太っている,貧乏,はたまた,二流大学しか出ていない,いつ倒産するかわからない会社で働いている...等という理由で自分が不幸せなんだ,と決めつけている人がいます.この考え方は自らの手で自分の持っている可能性をそぎ落としているといえます.

 そのように自分に勝手にラベルを貼って下を向いて生きている人がなんと多いことか.また,そういった人は他人に対しても同様にラベルを貼りつけて生きています.

 そんな人は他人に対して,あいつは一流大学出て,大企業に勤めてて,かわいい彼女がいるから幸せなやつだ,と勝手に決めつけるのです.

 もし,あなたがそう思う人だったら今すぐにでもやめて下さい.そう決めつける時点でその人のことをさらに深く知ろうとは思わなくなります.その人のことをよく知っているようで実は上辺だけしかしらなかった,という結果になります.

「あの人はあんな人だから...」というように,あなたの狭い視野の中で片づけられてしまいます.このように決めつけをいつもしている人に深いつきあいのできる友達はなかなかできないでしょう.

 次に自分の周りにいる人に目を向けてみます.いかに決めつけをしている人が多いことか.

 情報雑誌によく「こんな人はイヤ!」というアンケート企画がありますが,この決めつけの傾向は男性よりも女性の方が多いように思います.(そうでない女性も,もちろんいます)

 例えば,アイドルが好きな男性はみんな同じ性格に見られがちですよね.オタクっぽくて,理屈っぽくて...
 でも,こうではない人も多いのは確かです.オレにはその他にもこんなところもあるよ,というように前に書いた「ギャップの魅力」をアピールする事はできる余地があります.

 さて,次にオレは,ワタシは,○○だからモテないんだ,と考えている人に焦点をあてます.

 自分は○○だからモテないんだと,勝手に決めつけることによって,なぜモテないのか,どうやったらモテるのか,という議論は無視されるわけです.その結果,自分が持っている能力を埋もれさせることになります.

 自分はモテないからダメな人間なんだ,と思って自信をなくして,不幸になる.そして,自分がこの世に存在する価値もないと勝手に思い込んでしまう.

 そう思うヒトが例えば,幸せな人とは?,という問いに対して「モテる人」と答えたとします.そうなると,その人にとっての幸せの尺度はモテるか否かということになります.

 この幸せの尺度の数が少ない人ほど決めつけをする人といえます.逆にいうと,その判断条件をたくさん持っている人は本当の意味で幸せだといえます.だって,幸せになる方法をたくさん知っているのですから.

 このように判断条件をたくさん持っている人,言い換えれば,いろんな人を受け入れるだけの大きいキャパシティ(俗にいう,ふところの広い人もこれに入ります)を持っている人はモテると思いますし,幸せになれると思います.


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