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褒め上手は勝ち残れるか

 恋愛の世界は弱肉強食です.でも,カッコよくなくても弱者である必要はありません.

 ただ,カッコよくない人が強者になるためには武器を持つ必要があります.

 今回,私がいいたいことは褒めるテクニックを身につけましょうということです.そうすれば勝ち残れるかも!?

 つい最近,私は角田光代さんのエッセイを読みました.その中に次のようなことが書かれていました.

 ある年輩の男性に「カクタは若いのにタバコの吸い方に品がある」というように褒められ,その男性が恋愛対象となる年齢だったら絶対好きになっていた,と.
注)ただし,あくまでもさりげなくがポイントです.

 人は褒め言葉に弱いようです.それも気の利いた褒め言葉は,相手に恋愛感情を植え付ける武器になり得るわけです.

 私自身,叱られたことよりも褒められた時のことはよく覚えています.例えば,10年ほど前に初めてゲイバーに行ったとき,店に入った瞬間にママから「あなたのお口すてきね」と言われたんです.私としては,口は自分の中ではコンプレックスだったのです.具体的には,タラコ唇で小さい頃からそれがイヤでイヤでたまらなかったのです.そのコンプレックスである口を逆に褒めてもらったわけですから,私の中では衝撃的でした.そのママとはもう会うことはないと思いますが,いまだに好印象を持っています.

 まずは,身近な人やよく行くお店の店員さんに対して練習してみて下さい.

 私はつい先日,髪を切りに行ったとき,シャンプーしてくれた新人の女の子に「シャンプーうまいね,水の使い方の思いきり感がいい」と言いました.果たして,次回行ったとき覚えてくれているかどうか.

 人とのコミュニケーションが苦手だ,という人からよく恋愛相談を受けます.その人達が人を褒めているとは到底想像できません.人を褒めるということは,相手のいいところを見つけようという気持ち,つまりサービス精神が必要なわけです.それを口に出して言うわけですから,さらにもう一つサービス精神が必要となります.あなたにサービス精神はありますか?

 相手を褒めちぎるとイヤミになりますが,さりげない褒め作戦はいかがでしょうか.


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