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きれいごととちゃう? |
私はこれまで,何か一生懸命になれるモノを持ちましょう!と本文に散々書いてきました.しかし,それは読む人に「きれいごと」と受け取られても仕方がないことです. ここで,オレの今の苦しみをお前はわかるんかい?とあなたに尋ねられたとします.私はどう答えるでしょう. オレはかっこよくもないし,頭もよくはないし,お金もないし,職もない.おまけに女のコに話しかける勇気さえない.そんな状態の人に,何か打ち込むモノを持って,といっても「あっ,その手があったな」と思ってくれる人は少ないでしょう. 私も同じようにまるきり自信のない10代を過ごしてきた経験があります. かっこいい,かわいい方がいいにこしたことはないんですが,親がそんな風に産んでくれなかったのですから仕方ありません. お前の唇じゃ彼女なんてできないよね,と姉から幼い頃から10代最後まで私のタラコ唇のことをバカにされていました. この唇のせいで彼女ができないんだ,ひょっとして一生彼女なんてできないかも...と思い悩んでいました.ここに書くことなんてその当時から考えると,とんでもなく勇気がいることなのです. さすがに整形までは考えていませんでしたが,世の中には整形してまで自分の顔のコンプレックスを解消と考えている人はたくさんいます. 私の友人の奥さんは目でした.一重が気に入らなくて,学生時代に二重にしたそうです.でも,本人にしてみればこれでコンプレックスから開放されるのですから,大したことではなかったのでしょう.普通の人にこのことを言ったら,そこまでしなくてもと思う人はたくさんいますが,本人にしてみればとっても重大なことなんです.その苦しみは他人には絶対わかりません. しかし,実行に移す前に本当はやっておくべきことがあるのかも知れませんよ. 自分の好きな作家の小説読んだり,安くて旨い店を探したり,海へ日焼けしにいったり,笑顔で人に接したり,ラブレター書いてみたり,恋愛映画観たり,朝早く起きて写真撮りに行ったり,寝る前に腹筋してみたりとかいろいろと. まずは,自分の生活を変えるとまではいかなくても,少しずつ自分をどこかへ引っ張っていってやるのです. その姿をまだ見ぬあの人が微笑みながらこちらを見ています. 戻る/次の項目へ |
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